2009年9月16日水曜日

越後

土日で越後妻有オリエンナーレ「大地の芸術祭」に行ってきた。

無論、アートの祭典なわけだが、
何にもまして書き記しておきたいのは山里の風景である。



「故郷」というのは考えるに値するテーマである。
僕の生まれ育った和歌山は総体としては熊野古道があり高野山があり
林業の盛んな土地であるが、故郷と限って思えば
和歌浦、そして加太の海が浮かぶ。
潮の香りと波の音に郷愁がある。

そんなことを今更書かねばならぬほどまず海だった。



僕はあまり旅行をしないからそういうことに
酷くセンシティブなのかもしれない。

越後湯沢駅で下車すると風の冷たいのがすぐにわかる。
住宅の玄関は通りから階段を通じてあり二階から入るようになっている。
雪が積もれば一階は埋まる。
山道を走れば棚田があり山の向こうにはまた山がある。
和歌山なら山の向こうには海が見えたと思う。
刈り入れの近い田んぼは黄で森の緑の中に映える。
穂の重みで倒れた稲は風に吹かれ櫛を通した頭髪のように撫でつけられている。



山里の風景は新鮮だった。
アートはその次にあった。

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