京都を目的に行ったわけではないが、
これも人に会いにいかねばならなかった途上で、
暇があって京都の街を三時間ほど歩いた。
街は修学旅行の学生やらで混雑している。
前日まで台風だったらしいが、空はすっきりと晴れていて、
青空が心地いい。
人ごみのなかにいるのはせわしなく感じられ、
特に理由もなく、祇園でバスを降りて、
寺の敷地が広がって続いていくのを人を避けて歩いていって、
行き着いたところには、日本で三本の指に入るという、
知恩院の鐘があった。
その辺りに喫茶があって一人だけの
とても静かな空間にいられて落ち着く。
物理的な音の大小で計れる意味でのものでない、
これだけの静けさというのはあまりないように思う。
喫茶の人と話していると、京都はやはり秋の紅葉の
時期に客入りがもっとも多いらしく、夏は暑さが厳しく、
ゆっくりするなら冬がよろしく、また秋にくるのであっても、
泊まりできて、早朝に出かければ人も少なくてよい、
とのこと。
それで最後に「見るところだけはたくさんある街です」
と言ったのが印象的で、祇園でなくてもどこにでも
見るべきというものがあって、歩けばそこに歴史がある。
とはいっても一人旅行はやはり味気なくて
僕はあまり好きでない。
感じたことを言葉にしてはじめて何かであるときに、
一人であるというのはいくらカロリーを摂取しても
吸収せずに排出してしまうのに似る、
と思ったりするが、まあ、いいかそんなことは。
短歌をつくろうとするが、京都にいては逆にできない。
それでかオチのない話になってしまった。

2 件のコメント:
京都いきたい。
修学旅行で行ったが、
へそ曲がりなので団体行動しても何も見ない。
制服着て歩いても、何も面白くない。
たぶん今行っても、見るべきものは敢えて見ないようにしてしまう気もするが、
見たいものもあるのだよ。
ひたすら吸収したい時期ってあるのだよ。
交通費もバカにならんからねー。
なんとかちろりとは見たけれど。
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