2009年7月19日日曜日

熱夜

ちっとも書けない。
前書きばかりが長くて本論は間伐されない荒地の
痩せっぽちの杉のようだ。
物語はクライマックスを迎えないまま息絶えている。
屍が累々とあり、腐臭もないミイラのごとく
ただ風景の一部として横たわっている。

他人の書いた文章を延々と読み、酒を飲み煙草を吸って
朦朧とした意識のなかに無理やりに自分を押し込んで
寝入る意識もなく眠る。
これまでずっとそうだったし、これからもそうなのだろうかと思う。

いまなぜか友人のあいだで宮台が読まれていて
酷評されている。
彼らの批判はおそらく正しいのだろう。
(こういう言い方は嫌味に聞こえるかもしれないが。)

彼のような教養主義的で貴族主義的なインテリが
僕は嫌いではない。
ネット社会の未来像」を読んでいると、
それが五年程前の議論だから余計にそうなのだろうが、
戦中に「近代の超克」について議論していたような
無力さと、それゆえの高邁を感じてしまう。

趣味の問題といってしまえばそれまでだが、
書くことの困難が常態化してしまった者からすれば、
非常な嫉妬をおぼえる。

何だろう。もう何もない。

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