読書の感想ばかり書いているのも、
どうかと思わないでもないが、
これでニュースとやらを取り上げてみても、
余計なことにとらわれるばかりで、先行きの不透明は増す一方なのである。
「1日平均ビール大びん1本(日本酒1合)未満を飲み、頼れる人がいない人の脳卒中の発症率は、飲まない人に比べて、1.2倍高いことが分かった。2本未満で1.8倍、3本未満で1.9倍の差が生じた。一方、頼れる人がいる人は、2本未満まで0.7~0.8倍と、飲まない人より脳卒中になりにくく、それ以上の大量飲酒になると1.2倍前後に高まった。」
なんなんだ、この事実は。事実にしてこの曖昧さはなんだ。
頼れる人、である。
例えば、インフルエンザに罹ったとなればどうだろう。
親は心配してはくれるだろうが近くにはいないし、
友人がどうこうより、まずは医者だろう。
医者は頼りになる。近くに大きな病院もあるし一安心だ。
しかし「吉野家で会計をしようと思ったら財布がなかった」
という場合はどうだろうか。
300円である。300万円の借金なら頼れる人は少ないがゆえに顔が浮かぶが、
300円ならどうだろう。
隣の客に借りる。これは、かなり勇気がいる。
300円を持ってきて欲しいと友達に電話する。
なんてことだ。人に頼ると、空になった丼を見つめながら、
一時間は待たなければならないだろう。
やはり他人に頼るなんて間違っている。この世で頼れるのは自分と、お金だけだ。
違う。そんなことでもなかった。
酒を飲まなければいいのだった。
しかし、それ以上に酒に頼っているのである。
この調査はいったい何がいいたいのだろう。
厚生労働省研究班の調査、とある。
しかも、「全国5県の男性約1万9000人を10年間追跡し」
このどうしようもない事実を発見したらしい。
この執念はどこから燃え上がるのだ。そんな粘り強い精神があるなら、
保険料の未払いを追跡したほうが、彼ら自身もよっぽど気が楽なはずだ。
しかも気になるのは「5県」の内訳である。
もしかしたら、島根県、鳥取県、群馬県、大分県、岐阜県、かもしれない。
だとしたら、正直、どうだっていい。鳥取県が愛媛県だったり、
群馬県が福島県だったりするかもしれないが、どうでもいいレベルは変わらない。
さらに、意味がよくわからないのは、この「大発見」についての
大阪大学教授の言である。
「みんなで楽しく飲めばストレスを解消し、脳卒中予防に役立つのではないか」
そんなことでいいのかよ。それなら全然気にする必要はなかった。
楽しく飲めば、大量に飲もうが、脳卒中になる確率はたかだか1.2倍である。
もはやよくわからない。この曖昧さの前にいっこうに太刀打ちできない。
日本の官僚が国費で10年間調査したことである。
この国はどこへ向かっていくのだろう。
その前に、5県以外はどうなんだ。
東京都だと頼れる人がいると2.0倍で、
1000万円以上の貯金があると0.2倍かもしれない。
しかし、現代のセグメントの網の目の中ではこの事実を受け入れ、
「発見」として喜んで掲載する、メディアがあるのである。
米医学誌アルコーリズム6月号
アルコーリズムである。
この思想はなんだ。おそらく、会員は全員二日酔いかアルコール中毒で、
この医学誌を読んで今日も、楽しく飲みに行くのだろう。
もう飲まなきゃやってられない、ということだと結論しても、
あながち間違いではないだろう。
厚労省、よくやってくれた。
そして次の「中部電力:エビセン量産機を開発 乾燥時間50分を2分に」
というニュースを見て、また愕然とし、中部電力がエビセンに込める想いを、
思案して、今度ばかりは、途方にくれるのである。
2009年5月22日金曜日
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